小野二郎著作集2 書物の宇宙

「私は『趣味の思想化』というようなことを考えているだけである。ゆっくり、まわりくどくやるよりしかたがない。」―著者のモリス関心は、民衆の生活文化全般におよんだ。その中心である書物論ほかのエッセー群。

目次
今日の「世界の書」所有形式
最も必要なものだけの書物
長城と書物 書物の装飾について
書物の「読み易さ」について
題扉と奥付
『ケルズの書』―書物芸術におけるケルト的伝統
リンディスファーン福音書 彩飾写本の原型
彩飾文字 エディトリアル・デザインの原点
世界設計としてのタイポグラフィ
活字の宇宙
編集者の仕事
出版行為の原理を問う―編集組織論のために
翻訳原論の試み
矛盾としての活字
わたしの書物購入法
ブロードサイド物語―イギリスの「瓦版」
チャップ・ブックの伝統―イギリスの「立川文庫」
トイ・ブックスの周辺―絵本の源流
端物印刷物の世界―ビラ・チラシ・切符など
イギリス大衆漫画事始
ジョージ・クルックシャンクのこと
19世紀の版画工房―W・J・リントンのことなど
ウォルター・クレインの絵本
ヴィクトリア朝絵本を見る視点
紅茶を受皿で
ティー・フォー・オール
なぜオーウェルは「紅茶を受皿で」飲んだのか
オーウェル「イギリス料理の擁護」の擁護
ビートン夫人の料理術
パイとプディングとパイのパイ
プディングの源流
ベーコン・エッグの背景
雛罌粟と小麦
バーミンガムのワイン・バー
蜂蜜酒の故郷―リンディスファーン・ミード
英国文人、ワインを語る
自然・風景・ピクチャレスク
イギリスのオークについて
コッツウォルド・ストーン
イギリスの雑木林(コピス)
スタッフォードシャ陶器人形
英国の中のジェントルマン文化
都会の雅―『路地裏の大英帝国』書評ふたつ
ミュージック・ホール盛衰記
大道商人の社会史―ヴィクトリア朝のロンドン
百貨店の文化史
趣味の思想化
住み手の要求の自己解体をこそ―住宅の街路化への提案
注ぐ
食生活と文明
生活の質―『ユートピアと食生活』書評
生活空間の原構造


小野二郎(著者)
1929年、東京高円寺に生まれる。英文学者。1955年、東京大学教養学部教養学科イギリス分科卒業。1958年、東京大学大学院人文科学研究科比較文学比較文化修士課程修了後、弘文堂入社。1960年、中村勝哉とともに晶文社設立。1962年より新日本文学会会員。明治大学政治経済学部講師などを経て1971年より明治大学文学部教授。1982年没。

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