listening to architecture/鈴木良 の一言

ル・コルビジェ、ピーター・ズントー、カルロ・スカルパといった著名な建築家の建築を撮った写真集。と言いたいところだけど、これはよく見るような建築の写真集とは少し違っている。美術館に行ったりしたときに、例えばそれが夏だったなら、暑いとか風が気持ちいいとか言いながら歩いて、ようやく辿り着き、ベンチに座ったときに見えたもの、冷たい飲み物、窓からの光、欠けた床のタイル、そういったことのすべてが「建築」として残る。誰もが知っている、建築を経験するときのあの感覚。読んだあとは、いつも出入りしている見慣れた建物も少し違って見えてくるはず。(わ)

“形を与えられたものの背後にある無数の空間は、遠い日の記憶のように様々なきっかけを通して自然と姿をあらわす。そうした声に耳を傾けることが出来たなら僕たちはより豊かな空間の中を生きられるのではないだろうか。”(著者あとがきより抜粋)



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